悲劇がおこった

思い出の一つのようで
そのままにしておく麦わら帽子のへこみ
俵 万智
という短歌があります。
これをもとに物語を作るという課題をアドリブで先生につきつけられました。
無理だよ(°д°
JKJKっ!!!!!ww
ということで今日の国語で発表した30秒で考えた物語をいい感じに上手くまとめたいと思います。
NLになりました。

Let's go!


とある夏の日ー<少年>
僕は医者と親が話をしているのを聞いていた。
内容はよくわからないけど。
もうそろそろ限界らしいというのはなんとなく分かっていた。
病院の中から出たかった。
うっすらと漏れる話を聞きたくなかった。
そんな気持ちで僕は病室から飛び出した。
外に出たときに僕は1人の少女を見た。
その子は麦わら帽子をかぶっていた。<少女>
病院まで散歩をしよう。
祖父のお見舞いとか言ったけど、本当は母親の宿題しろ!を上手く逃げるため。
蝉の鳴き声は日に日に大きくなり、耳に暑い夏の訪れを感じさせている。
お気に入りの麦わら帽子をかぶって、私は家を出発した。
病院に着く頃には、もう歩く気がしなかった。
そこで、ベンチに座って私を見つめる少年をみつけた。
私はその木陰にある心地良い涼しさを提供してくれそうなベンチへと向かっていた。<少年>
話をしたいと思った。
その名前も知らない麦わら帽子をかぶった少女と話をしたいと思った。
仲良くなれるとは思わなかった。
どうせもう「限界」なら。
仲良くなりたいとも思わなかった。
でも、君と話をしたら。
もっと生きてたいと思った。

君は僕にかぶっていた麦わら帽子を渡した。
夏だな。って思った。
君に帽子をかぶせた時に、君は無邪気な笑顔で笑ってくれたんだ。<少女>
不思議だと思った。
まさか初対面で仲良くなれるなんて。
人見知りが激しい私にとって、あなたは初めて本音を言える人だった。
いろんな話をした。
ふと、さっきからあなたが気にしていた麦わら帽子を渡してみた。
あなたは何も言わずにただ笑って私の頭にかぶせた。
そのときについたあなたの手の形をした「へこみ」に私が気付いたのは、少し後のことだった。
しばらく話してあなたと別れた。
「またね」<少年>
君と別れて僕は病室へ戻った。
夕焼けの中を家に帰っていく君の後ろ姿は、僕と話をする前より楽しそうだったのは気のせいかな。

そして秋ー<少年>
そろそろ僕に『限界』がきたらしい。
あの日から君に会うことはなかったけど、僕は君のことを忘れられなかった。
忘れたくなかった。
君の声を。表情を。笑顔を。
だからこうやって『限界』の中でも君の声が聞こえるのかもしれない。
君はここにいないのに。
今までで一番大好きな君の声に包まれ、僕の意識は遠ざかった。<少女>
麦わら帽子を見つけた。
あの日からどこにいったかわからくなってた麦わら帽子。
あなたのことをふと思い出した。
麦わら帽子には小さなへこみがあった。
これも思い出かな。
急に寂しくなった。
会いたくなった。
でも。もうあなたはここにいないから。
親が言ってた。あなたがいなくなったこと。
麦わら帽子の小さなへこみを見ながら。
あの日のことを思い出しながら。
私はへこみをそのままに、麦わら帽子をクローゼットの中にそっとしまった。
これは、今年の夏の思い出だ。


おしまい。





なんかまとめられてないねぇ